back number『All Our Yesterday Tour 2017』@日本ガイシホール

back numberのライブを観に行ってきた。

数年前の「back number?女子中高生がキャーキャー言ってるチャラチャラしたやつでしょ?興味ないわー」と言ってた自分に「おめぇ、それ数年後の自分にぶん殴られるぞ」と言ってやりたい。っていうか今言う。ばかやろう!!!!back number最高すぎるぞ!!!!!!

何がきっかけだったのかあまり覚えていない。

確か、テレビで観た『世田谷ラブストーリー』だったと思う。

彼女のことが大好きな彼氏が、今夜は何としても一発決めたいと思っていたにも関わらず、家が駅近すぎて「泊まっていきなよ」というタイミングを逃し、結局彼女を送っていくという、そんな男いねぇよ!でもいたら好き!!!惚れる!!!!!と一気に興味を持ってしまった。

それからすぐにTSUTAYAに直行して、アルバムを借りれば、「歌詞が天才すぎる……」「音もすごく良い……」と教科書かのように綺麗にハマった。ただ、掛け持ちで好きなアーティストが多い身分としては、アルバムは揃えたものの聴き込むことはせず、たまに引っ張り出して楽しむ、というレベルの好き具合だった。

そんな中、『ハッピーエンド』に封入されていた先行予約で当選して、念願の初ライブとあいなった。

今回のアリーナの会場はその昔行った、Oasis以来だった。スタンドの席からアリーナの真ん中らへんを眺めつつ、割と良い席だったんだな、と認識するとともに、この席で楽しめるのかと、一抹の不安を抱いた。

なぜなら、私の行くライブは基本的にライブハウスが多く、アーティストは肉眼で認識可能、圧倒的に距離が近い。距離が近いということは、自然にテンションも上がる。ということは、その逆も然るべきのはずで、これまたその昔、病み上がりに行った某国内スーパー頂点バンドのドーム公演の天井席で、いまいち乗り切れなかった過去を思い出していた。

しかし、ライブが始まればそんなことはまったくの杞憂だった。

私の隣の席には、60代くらいのお母さんと高校生くらいの息子さんだった。「息子さんの付き添い?仲良いなー」と思っていたら、曲が始まるともに、お母さんが楽しそうに曲に乗っている。そうか、お母さんがファンなんだ。少し驚いて、あたりを見渡すと、他にも年齢層高めの男の人、日頃邦ロックを主戦場にしているような男子高校生3人組などなど、まさに老若男女、それぞれが思い思いに音を楽しんでいた。

ライブの演出も冒頭からとても凝っており、映像に光に、スタンドだからこそ楽しめる仕掛けがいっぱいだった。ボーカルの清水依与吏が「前(の席)ばかりがいい、ってことじゃないからね」という意味がまさにそこにあった。

また、音響の良さにも驚いた。私の前方すぐが通路だったのだが、ライブが始まるとスタッフが1人、通路に駆け寄って来てしゃがみ込むと、あちらこちらと首を向けていた。すぐにもう1人のスタッフがそのスタッフへと近寄り、彼からもらった指示を手元にあったタブレットで操作していた。操作が終わると彼らはまた違う方へと走って行った。気がつけば音のバランスがぐんと良くなっていた。彼が操作していたのはおそらく音響のイコライザだろう。どこから聴いていても100%の音が届けられるよう、スタッフたちが仕事をしているのを間近で見られたのは、とても感動的だった。

依与吏さんのMCも大変良かった。話が面白いことはもちろん、彼の誠実な人柄が伝わってきたし、「今日来てくれたお客さんが誰かにback numberを薦めたときに、"えー、back number?(笑)"って嗤われないような、ファンでいて誇れるようなバンドでいたい」という最後の挨拶にグッと来た。

アーティスト活動なんて、自分がやりたいことをやる仕事だろうし、仕事とプライベートは別だろうし、でも、ちゃんとそういう風に考えてくれているのがとても嬉しい。

2時間40分の大ボリュームで幕を閉じた今回のライブ。

ライブで演奏した、これまでさほど聴いたことがなかったいろんな曲が、今とても好きになっている。本当に良いライブだったんだな、と思う。